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為政第二 026

〔原文〕



〔読み下し〕
子(し)曰(のたま)わく、其(そ)の以(な)す所(ところ)を視(み)、其(そ)の由(よ)る所(ところ)を観(み)、其(そ)の安(やす)んずる所(ところ)を察(み)れば、人(ひと)焉(いずく)んぞ廋(かく)さんや。人(ひと)焉(いずく)んぞ廋(かく)さんや。

〔通釈〕
孔子云う、「一にその人の行為をよく注意して視(み)る。二にその行為の拠って来たる原因・動機を観(み)る。三にその人がどんな所に安らぎを求めているかを察(み)る。この様にすれば、その人の正体はすっかり分かってしまうものだ。どうして隠せようか」と。

〔解説〕
これが孔子流「人物鑑識法」ですが、この視る−観ずる−察するという方法は、孔子以来、人物を見抜く際の鉄則となったようでありまして、史記(司馬遷(しばせん)による中国古代の歴史書)の魏(ぎ)世家(せいか)に、魏の文侯(ぶんこう)(戦国時代)に仕えた李克(りこく)という政治顧問が述べた「五観法」と云う有名な人物鑑識法があります。人物を見抜く上で現代でも立派に通用すると思われますので、以下に紹介してみましょう。
一、「居ればその親しむ所を視る」 *不遇の時にどんな人と親しくしていたかを見る。 (付き合っている人達の人品骨柄を見れば察しがつく) 二、「富めばその與(くみ)する所を視る」 *裕福になった時にどんな人やどんな物に金や時間を割いたかを見る。 (安んずる所・どこに安逸を求めているかが分かる) 三、「達すればその挙(あ)ぐる所を視る」 *出世した時にどんな人物を推挙したか、どんな人を登用したかを見る。 (本人の眼力が分かる) 四、「窮(きゅう)すればその為さざる所を視る」 *窮地に陥った時に苦しまぎれに不正を働かなかったか、悪あがきをしなかったかどうか を見る。(為す所・節操の有る無しが分かる) 五、「貧しければその取らざる所を視る」 *貧乏した時に邪(よこしま)な稼業に手を染めなかったか、餓鬼にならなかったかどうかを見る。(拠る所・志が分かる)

〔一言メッセージ〕
『人を見抜くには、行為・動機・安逸の三つを見よ!』

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