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■「論語に学ぶ会」 平成18年度夏季合同例会

「特別講話」講義録


演題 『現代に甦る重職心得箇条』 ―リーダーシップの原点―
平成18年 8月26日(土)
於 : 千歳館
当番: 山形塾
今回の合同例会は山形塾の当番でありまして、新潟以外の地で合同例会を催すのは、14年前に当会を開設して以来初めての試みであります。出席がちょっと少ないようですが、心ある道友が、新潟から、東京から、千葉から駆けつけてくれました。
「朋 遠方より来たる有り、亦楽しからずや」であります。
本日の演題は『現代に甦る重職心得箇条・リーダーシップの原点』でありますが、すでに何度か講義をやっておりますけれども、一番近い所では何時だったろうかと調べてみましたら、平成14年1月の新春合同例会、この時は確か「ときわ会館」が会場だったと思いますが、今から4年前にやっております。
その後、青年部「後畏塾」が出来たり、「山形塾」が出来たり、新たな入会者があったりと会員が増えまして、『重職心得箇条』を一度もやったことのない方がかなりおられることが分かりました。
そこで今回は、山形塾の諸君と相談の上、佐藤一斎の『重職心得箇条』を取り上げることに致しました。
私どもが常々学んでいる儒教、つまり孔子教学はそもそもが君子・リーダーを養成する為の学問でありまして、立派なリーダーを養成して、社会を丸ごと救済してしまおう!集団を丸ごと救ってしまおう!とする所にその眼目があります。
この、社会を丸ごと救済する集団救済という思想は儒教独特のものでありまして、仏教でもキリスト教でもイスラム教でも、世界を代表する宗教はみな個人救済なんですね。
「修身・斉家・治国・平天下」を治世の要道とする集団救済の思想は、儒教以外には見当たりません。
この丸ごと社会を救済することを「経世済民」と云いまして世をはか経り民をすく済う使命を担うのが君子、つまりリーダーと云う訳です。
ですから儒学のことを別名「経世済民の学」と云ったり、「脩己治人の学」と云ったり、「君子の学」と云ったりする訳ですが、分かり易く云えば「リーダーシップ養成の学」ということです。
つまり、国家でも企業でも、リーダーシップの如何により良くもなり悪くもなる!ということですね。
そのリーダーシップ養成のための基本書、正統中の正統が他でもない「論語」である訳です。
これは毎度皆さんに申し上げていることですが、リーダーの必要条件は、人望・手腕・先見性・運の四つであり、その中でもリーダーシップの要は「人望」即ち「徳望」にある!ということです。
リーダーに徳望があれば、自然に運は引き寄せられるし、手腕や先見性のある人材も引き寄せられる!ということですね。
では、そのリーダーシップを養う為に、今日どんなことが行われているのでようか?
偉人伝や英雄伝を読んだり、古典を紐解いたり、歴史を渉猟したり、親や先輩を見習ったりしながら、実体験を通して自分なりに体得して行く・・・、と云うのが普通ではないでしょうか。
つまり、皆が皆、自分流儀のリーダーシップでやっている訳ですね。


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